第16回 日本社会福祉教育学会大会

重要なお知らせ

2020年8月29日(土),30日(日)に関西学院大学にて開催を予定しておりました第16回大会は,新型コロナウイルス感染拡大防止のため,現地での開催は中止することといたしました。

日程を8月30日(日)の1日に短縮し,オンライン開催することにいたしました。参加費は無料,抄録集は以下のダウンロードリンクよりご覧いただけます。

社会福祉教育の普遍性と特殊性~ポスト・コロナの福祉教育を考える

日程

2020年8月30日(日)

開催校

関西学院大学

開催趣旨

新型コロナウイルスの世界的蔓延により,社会生活,経済活動,そして教育においても様々な制約が課され,それらへの対応が迫られる状況が続いている。2020年度の本学会大会は,ウイルス感染対策に鑑み,会期を短縮し,オンライン方式で実施することになった。本大会では,これまで体験したことのない行動や思考が求められる現状の中で,むしろ今,この状況の中にあるからこそ考えられることをテーマとすることにした。

一種の危機状況に遭遇した我々にとって,改めて社会福祉教育にとっての普遍性と特殊性,つまり、何が起こったとしてもかえられないもの、また状況に応じて対応すべきこととは何なのか、先の見えにくい状況の中で,今体験していることを今後の教育にどのように活かせば良いのか,参加される皆さんと智恵を出し合って考えていきたい。

大会スケジュール

9:45~10:00開会
10:00~12:00開催校企画シンポジウム
12:00~13:00休憩
13:00~14:00自由研究報告
14:00~14:15休憩
14:15~16:15学会企画シンポジウム
16:15~16:25閉会(総会に関する報告を兼ねる)

午前 開催校企画シンポジウム

テーマ

社会福祉領域における初年次教育の可能性~社会を変える人材はいかにして育つか~

趣旨

ソーシャルワーカーは,ヒューマンサービスの担い手として,人々の権利を尊重しつつ,人々の生きる営みを支えるために,社会を変えるプロフェッショナルである。とりわけ,近年では,地域共生社会の実現に向けて,人びとのつながりを再構築する創造的な役割が求められている。

翻って,新・学習指導要領では,「未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む」ために,アクティブ・ラーニングの視点にもとづいた,地域との連携による「社会に開かれた教育課程」の実現がめざされている。また,高等学校では,「公共」の科目が新設され,「現実社会の諸課題の解決に向け,自己と社会との関わりを踏まえ,社会に参画する主体として自立することや,他者と協働してよりよい社会を形成することなどについて考察する」力の醸成が目標として定められている。これらは「ソーシャルワーカーに求められる基礎的な資質・能力」と重なるものである。

こうした背景に鑑みると,われわれ社会福祉教育に携わる者には,学生たちが育んできた「資質・能力」を活かし,いかに「社会を変える人材」として,また,「未来の創り手」として社会に送り出すのかが問われている。

しかしながら,現代の学生たちは,核家族化,地域におけるつながりの希薄化,読書やボランティア経験の不足などの要因によって,「社会の経験」に乏しい(そもそも社会に関心をもっていない学生も少なくない)。加えて,社会福祉系の学部においては(悲しいことに)不本意入学というケースも散見される。

以上のことから,社会福祉教育における初年次教育の果たすべき役割は大きくなっていると言えるだろう。

幸いにも,われわれは,実践力をもったソーシャルワーカーや社会福祉士の育成のために,(指定科目に限らず,)アクティブな学びをすでに実践し,多くの知見を蓄積している。本シンポジウムでは,社会福祉領域における初年次教育の可能性を検討し,ひいては,現代における社会福祉教育の普遍性について言及したい。

<コーディネーター>

関西学院大学 川島惠美

<シンポジストおよび報告テーマ>

東大阪大学短期大学部 梓川一:人と人との関わりの体験から人間的成長へ
名古屋学院大学 山下匡将 :スタディスキルが社会との接点を切り拓く

<コメンテーター>

同志社大学 小山隆

午後 学会企画シンポジウム

テーマ

実践力を育むためのICT活用の視点

趣旨

日本全体が新型コロナウイルス感染拡大防止の対応に追われる中,教育分野においても濃厚接触を避けるべく多くの学校で休講措置がとられたり,在宅学習が求められたりという経験をした。授業等におけるICTの活用はこれまでも注目されていたものの,皮肉にもコロナ禍を契機とするICT活用の動きによって,遠隔授業等を取り入れた新たな授業設計をしつつ学習内容や体験の水準を担保するという,教育システムの変化がもたらされようとしている。

そこで,本シンポジウムでは,社会福祉専門職養成教育におけるICT活用について,①教育ツールとしてのICT活用と②実践ツールとしてのICT活用の両者の視点から検討したい。まず,ICTの教育ツールとしての性格と,教育内容として何を担保すべきかを整理した上で,ICTを導入することで期待できる可能性を探りたい。さらに,実践現場においてICTを活用する先駆的事例や感染症拡大防止策を参考に,社会福祉の現場がこれから生み出していく新たな価値について検討する。そして,それらを実現するための教育とは何かを議論したい。

これらを通して,対人能力の向上とともに企画運営や実行のための能力も視野に入れ,実践力を高めるための教育においてICTを活用した授業設計ができる視点を獲得することを目標としたい。

<コーディネーター>

鹿児島国際大学 高橋信行

<シンポジストおよび報告テーマ>

青森県立保健大学 宮本雅央:ICTと教育効果
川崎医療福祉大学 長崎和則:教育ツールとしてのICT 導入事例と遠隔授業
医療法人 参天会副理事長 新田博之:実践ツールとしてのICT先駆的事例からみる教育内容

自由研究発表

・自由研究発表申し込み〆切:2020年7月18日(土)
・原稿入稿期限:2020年8月18日(火)

大会参加申込〆切

2020年8月18日(火)

総会

事前のメール配信による書面決議を検討しています。

お問い合わせ 入会のご案内

日本社会福祉教育学会事務局

東北公益文科大学 小関研究室
〒998-8580 山形県酒田市飯森山3-5-1
TEL:0234-41-1288
FAX:0234-41-1192

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