日本社会福祉教育学会 第21回大会

実践力を備えた専門職を養成する―個別性・多様性に着目した教育方法を模索する―

大会開催日程

2025年9月6日(土)~9月7日(日)

会場

川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市松島288 山陽本線中庄駅から2キロ)

趣旨

2021年度から開始された社会福祉士養成新カリキュラムが5年目を迎えました.本学会では,実習・演習を中心に,教育のあり方について検討が重ねられてきました.人々を取り巻く課題が複雑化・複合化・深刻化・グローバル化と多様化していく中で,ソーシャルワーカーは多様な地域住民を支え共に活動することが求められます. そして,社会福祉教育においても多様な学生への教育が求められます.ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などの情報伝達技術が発展する反面,顔と顔を合わすコミュニケーションにおける課題が指摘されることが少なくありません.

第21回大会では,個別性・多様性に着目した教育をテーマに取り上げます.ソーシャルワーカーの基本的技術である「伝える」を手がかりにスーパービジョンを再考し,地域における実践型教育を検討します.参加者の皆さまと共に,“多様な”側面から,社会福祉教育を考える機会にできればと考えています.

スケジュール

9月6日(土)

13:00~13:15【開会式】
・大会長挨拶
・学会長挨拶 北海道医療大学 志水幸
13:15~15:15【基調講演】
「伝えたいことを・伝わるように・伝える
―TEACCHの考え方を援用した指導―」
(1)「TEACCHの考え方の基本」
川崎医療福祉大学 医療福祉学科 准教授 諏訪利明
(2)「TEACCHの考え方を実践で活用する」
川崎医療福祉大学 医療福祉学科 講師 小田桐早苗
15:30~17:20【開催校企画シンポジウム】 
「現場にスーバービジョンはあるのか?
―“四者良し”を目指すスーパービジョン―」
・コーディネーター:竹中麻由美(川崎医療福祉大学)
・話題提供(実習スーパービジョンを巡る動向)及びコメンテーター:楢木博之(静岡福祉大学)
・養成校教員の立場から: 口村淳(岡山県立大学 保健福祉学部 現代社会福祉学科)
・実習指導者の立場から:高倉紀子(岡山県社会福祉士会,岡山市北区北地域包括支援センター 社会福祉士)
 実習生だった立場から:調整中
17:50~19:50【情報交換会】
・川崎医科大学附属病院レストラン

9月7日(日)

10:00~12:10【学会企画シンポジウム】
「資格者養成教育の範囲を超える
-社会・地域における実践型教育から学ぶ-」
・田村久美(川崎医療福祉大学) 田村ゼミ「消費者教育」
・川島恵美(関西学院大学)   「ソーシャルワーク実習入門」
・小関久恵(東北公益文科大学) 「長期学外学修プログラム」
12:20~13:00総会
13:00~14:00昼食休憩
【開催校企画ランチョンセミナー】
「指導する立場で知っておきたいイマドキ学生の生成AIの使い方」
川崎医療福祉大学 医療データサイエンス学科 講師 谷川智宏
14:00~14:25【教育実践報告】
14:30~15:30【自由研究報告】
15:30~【閉会式】

プログラム内容

【基調講演】 9月6日(土)

「伝えたいことを・伝わるように・伝える―TEACCHの考え方を援用した指導―」

趣旨

自閉症・発達障害者への支援であるTEACCH(Treatment and Education of Autistic and Related Communication handicapped Children)プログラムは,世界で一定の評価を得ている.TEACCHの特徴を自閉症・発達障害者以外の人々にも援用し活用することで,コミュニケーションを円滑に進めることができる.正確・適切に共有するための具体的方法について,TEACCHの考え方から社会福祉教育への示唆を得る.

  1. 「TEACCHの考え方の基本」川崎医療福祉大学 准教授 諏訪利明
  2. 「TEACCHの考え方を実践で活用する」川崎医療福祉大学 講師 小田桐早苗

【開催校企画シンポジウム】 9月6日(土)

「現場にスーバービジョンはあるのか?―“四者良し”を目指すスーパービジョン―」

趣旨

実習指導におけるスーパービジョンの重要性は指摘されているものの,ソーシャルワーク実習はもちろん現場において,スーパービジョンが浸透しているとは言い難い状況がある.今回のシンポジウムでは,特に実習に着目して学生へのスーパービジョンについて検討したい.

伝えたいことを・伝わるように・伝えるスーパービジョンとは,クライエントの利益を視野に入れたスーパービジョンとは,実習指導者,実習担当教員,そして実習生だった立場から,実習スーパービジョンについて検討する.

  • コーディネーター:竹中麻由美(川崎医療福祉大学)
  • 話題提供(実習スーパービジョンを巡る動向)及びコメンテーター:楢木博之(静岡福祉大学)
  • シンポジスト:
    養成校教員の立場から: 口村淳(岡山県立大学 保健福祉学部 現代社会福祉学科)
    実習指導者の立場から:高倉紀子(岡山県社会福祉士会,岡山市北区北地域包括支援センター 社会福祉士)
    実習生だった立場から:調整中

【学会企画シンポジウム】 9月7日(日)

「資格者養成教育の範囲を超える-社会・地域における実践型教育から学ぶ-」

趣旨

社会福祉士をはじめとする社会福祉専門職の養成は、法律をはじめ様々な規定に従って行われ、ある意味で「品質保証」が行われている。しかし、それは高等教育と連動して行われる場合、運転免許取得のための自動車学校のような完全に標準化された画一的品質保証とは異なる。最低限の標準的力量は備えながらも、各養成校の理念・目的に応じた工夫・実践が行われている。その中でも、社会・地域と触れ合う参加型のカリキュラムには各校・各教員の多様な工夫がみられており、本学会としても共有し会員の学びとする価値は高いと考えられる。

今回は以下の要件を満たす科目を選び報告を依頼した。

  1. 社会福祉士等資格養成科目ではない
  2. 社会・地域に学生が積極的にかつ主体的にかかわっている
  3. ボランティア活動のようなものでなく担当教員が一定程度以上の関与をしている

以上の3要件である。

  • コーディネーター:小山隆(同志社大学)
  • シンポジストと科目:
    田村久美(川崎医療福祉大学) 田村ゼミ「消費者教育」
    川島恵美(関西学院大学)   「ソーシャルワーク実習入門」
    小関久恵(東北公益文科大学) 「長期学外学修プログラム」

【開催校企画ランチョンセミナー】 9月7日(日)

「指導する立場で知っておきたいイマドキ学生の生成AIの使い方」

趣旨

生成AIは教育・研究で活用されている.もちろん学生も例外ではない,いやむしろ学生の方が使いこなしているともいえる.学生を指導する立場となる教員や現場の職員が知っておきたい,イマドキ学生がどのように生成AIを使いこなしているのかを知る機会となる.

開催担当校及び共催

○主催:日本社会福祉教育学会

○共催:岡山県社会福祉士会(実習指導者養成研修委員会),ソーシャルワーク教育学校連盟中国四国ブロック(予定),岡山県医療ソーシャルワーカー協会(予定)

○開催担当校:川崎医療福祉大学 医療福祉学科

参加申込方法と参加費

※必ず「事前の参加登録」と「参加費のオンライン決済」をお願いします。
(参加費を振込等でお支払いされる場合は,事前登録後に事務局までご連絡ください。)

参加費

会員・非会員学生・大学院生
全日参加8,000円2,000円
1日参加4,000円1,000円
情報交換会(9/6)5,000円

申込締切と申込先

  • 自由研究発表/教育実践報告の申込締切:7月25日(金)
  • 参加申込締切:9月1日(月)

大会の参加申込と自由研究報告及び教育実践報告の発表申込は,下記リンク先学術集会JPで受け付けます。

第21回日本社会福祉教育学会|学術集会JP(準備中)

お問い合わせ先

お問い合わせ 入会のご案内

日本社会福祉教育学会事務局

東北公益文科大学 小関研究室
〒998-8580 山形県酒田市飯森山3-5-1
TEL:0234-41-1288
FAX:0234-41-1192

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