日本社会福祉教育学会 NEWS LETTER No.43

ご紹介(第7期ニュースレター編集委員)

編集委員長 保正友子

編集委員長 保正友子
編集委員長 保正友子

 愛知県知多郡美浜町にある日本福祉大学で教員をしています。この度、ニュースレターの編集委員を務めることになりましたので、よろしくお願い致します。

 大学では、社会福祉学部長を行う傍ら、ソーシャルワークの基盤と専門職、社会福祉専門演習 3・4年ゼミ 、ソーシャルワーク演習・実習、大学院の研究指導等を担当しています。ソーシャルワークの基盤と専門職は自ら作成した動画を使ったオンデマンド授業、社会福祉専門演習 3・4年ゼミ や実習・演習は対面で、大学院での研究指導はZoom とメールとチャット機能を使って行っています。内容の多様性だけでなく、教授方法の多様性が求められる時代になったことを実感しています。

 研究テーマはソーシャルワーカーの実践能力、業務マネジメント、実践研究支援、ソーシャルワーク教育についてです。今年の4 月に、『49 の実践事例から学ぶ 医療ソーシャルワーカーのための業務マネジメントガイドブック』 中央法規 を、現場実践者30 人程と一緒に出版しました。研究者と実践者と立場は異なりますが、現場実践の質向上に資する活動を一緒に行うのは大変面白いです。

 また、多様な研究・教育に関する活動に携わっていますが、ここでは主催している日本ソーシャルワーク教育学校連盟東海・北陸ブロック・ソーシャルワーク実習演習研究会を御紹介します。学生に対して新しい知識や技術の教育を行う場合、教える側も常に自己研鑽しながら教授法を向上させる必要があります。しかしながら、日頃から活用できる場が少ないために、この研究会を立ち上げました。教員と現場実践者が、実習指導や演習方法についてアイスブレイクや模擬授業を行い意見を交わします。現在は2カ月に1回、オンラインで実施していますので、全国から参加可能です。関心のある方は、研究会事務局までご連絡ください。(ensyuuken@ml.n fukushi.ac.jp

 そして、本学会にも長年関わってきました。現在は学会の課題研究として、I CT を活用したソーシャルワーク演習教育のあり方について調査研究を行っているところです。その結果については、また皆様へお返しします。ニュースレターでも、皆様の関心のある記事を発信していければと思いますので、積極的に皆様の声をお寄せいただけますと幸いです。

編集委員 竹中麻由美

編集委員 竹中麻由美
編集委員 竹中麻由美

 このたび、ニュースレター担当を担当させて頂くことになりました竹中麻由美です。岡山県倉敷市に位置する川崎医療福祉大学で社会福祉士養成に携わっています。大阪の「特例許可老人病院」(という名称を記憶していらっしゃる会員は、どの程度いらっしゃいますでしょうか?)で医療ソーシャルワーカーとして十数年勤務した後、現在の職場へ異動し、早や20年が過ぎました。この間、社会福祉士養成カリキュラム及び学科内のカリキュラム変更に遭遇し、今回も2023年度に新カリキュラムでの実習を担当し、怒濤の夏を過ごしました。本校は開学以来、医療機関での実習を任意実習として実施していた歴史があり、着任後、正式科目として社会福祉士配属実習のアドバンス実習の位置づけとしました。保健医療機関という場で展開されるソーシャルワークについて、自らの経験を活用しつつ後進を育ててきました。
 研究歴のないまま、ご縁に飛びついてスタートした教員生活では、現場でクライエントを相手に模索していたのと同様、学生たちに、何を・どのように伝えれば良いのか、悩み、迷うことばかりでした。この学会は、そんな私に一筋の道を示して頂ける存在でした。

 厚生労働省から示された教育内容(ねらいと教育に含むべき事項)について、ソーシャルワーカーを目指し入学してきた社会経験のない学生達に対しいかに伝えるのかは、常に乗り越えないといけない課題でした。新カリキュラムをみても、特に実習教育では、達成課題と実習プログラム、実習計画、実習評価を通じて、学生と実習施設・機関、そして養成校の三者の協働が一層求められています。ソーシャルワーカーが得意としてきた連携機能をいかに発揮できるかが問われていると感じます。学生のその先に居るクライエントに対して、私たちは何を示せるのか、学生に対し何を・どのように教育しているのか、説明責任があると考えます。

 実践力を備えた学生をどのように養成するのか、この学会で皆様と意見を交換し刺激を与え合えることを楽しみにしています。ニュースレターが皆さまをつなぐ手段となるよう、努めて参ります。 最後に、皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。どうぞ宜しくお願いいたします。

編集委員 島谷綾郁

編集委員 島谷綾郁
編集委員 島谷綾郁

 第6期より引き続き事務局ニュースレター編集委員となりました職業教育研究開発センター客員研究員の島谷綾郁(しまや あやか)と申します。

 現在はいくつかの大学にて非常勤講師として「刑事司法と福祉」や「ソーシャルワーク演習」などを担当させていただいております。その他、大学院(博士後期課程)にも進学させていただいております。

 大学院では、法学(刑事法)について学んでおります。「なぜ、福祉を専門としている人間が刑事法?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 前職では、刑務所にてソーシャルワーカーとして、主に罪を犯した障害・高齢受刑者の出所時の調整や各施設機関などとの連携、受刑中の教育プログラムの指導などといったことを約10年担わせていただきました。この間、疑問に思い、壁にぶち当たり、腑に落ちず葛藤したことばかりでしたが、罪を犯した人を支援する時間は、とても学びの多い充実した時間でした。

 これらをふまえ、現在は、その時に感じた「なぜ?」を整理し、こたえを探すべく、福祉をベースに持ちながら、異なる分野である法学(刑事法)について学ばせていただいております。

 日本社会福祉教育学会の会員の皆さまの中には、小さなお子さまを抱えながら、日々、教育や研究を進めている方もおられると思います。私自身、小さな子を抱え、育児に忙殺されそうになりながらも研究等を進めておりますので、そういった境遇の方々が諦めないで闘い続けることができ、ガス抜きにもつながるような内容も後々、ニュースレターで発信できたらよいな、と考えております。

 今後、本学会により多くの現場の方や研究者の方が所属し、熱い議論などを交わすことで活き活きとした社会福祉教育の発展につなぐことができる、ニュースレターはそのための一助になることができたらよいなと思っております。そのためにも、会員の皆様方の温かいご意見やご批判を賜りながら、ニュースレター編集委員の一人として微力ですがお力になれればと思っております。

 ニュースレターでは、イベント開催情報、便利で役に立つ教育ツールや教材、教育実践tips(コツや秘訣)、おすすめ動画やウェブサイトなどのコンテンツも、随時受け付けております。皆様のとっておきの情報を、事務局(nl.jsswe@gmail.com)までお寄せください!

 第7期に関しましても、引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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