2023年7月18日発行
2023年7月18日発行
令和5年度総会で第6期役員の任期が満了致します。つきましては,学会役員選出規則第6条の規定に基づき,役員選出のための選挙を下記のとおり実施致します。会員の皆様におかれましては,準備を含め,期間中のご協力をお願い致します。
なお,今回の選挙はオンラインの選挙システムを利用した投票を実施致します。紙面での投票は致しませんので,下記内容をご確認の上,ご投票下さいますようよろしくお願い申し上げます。
■投票期間:7月19日(水)~8月7日(月)
■公示:6月19日(月)
■総会:8月27日(日)翌日から第7期理事会(新体制)
※今年度の選挙期間につきましては,総会の2か月前まで(役員選出規程第6条1)を短縮し実施することが2023年度臨時総会(書面議決,5/24回答期限)において賛成多数で議決されました。
今回の選挙では,オンラインでの実施に伴い会員情報の事前確認期間を設けています。投票前日までに選挙システムにアクセスして頂き,会員情報の確認や更新をお願い致します。なお,投票開始等のお知らせをメールにて配信致します。メールアドレスの確認をお願い致します。
■事前登録情報確認期間:6月19日(月)~7月18日(火)
登録情報の確認時と同様に,上記の選挙システムにアクセス頂き,操作方法等をご確認の上,ご投票下さいますようよろしくお願い致します。
下記リンク先から,操作マニュアルをダウンロードできます。
選挙システムマニュアルはこちら
本会では,2022年(令和4年)度までに入会を認められ,入会金及び前年度までの会費を前年度中に納入済みである会員が選挙権及び被選挙権を有します(役員選出規則 第5条)。
委員長 二渡 努(東北福祉大学)
委員 工藤 英明(青森県立保健大学)
委員 ヴィラーグ ヴィクトル(日本社会事業大学)
事務局 村山 くみ(東北福祉大学)
選挙システム委託業者及び契約サービス:株式会社エム・イー・シー 選挙システム「i-vote」
操作方法を含め,選挙に関するお問い合わせにつきましてはこちらからお問い合わせ下さい。
日本社会福祉教育学会役員選出規定はこちら
会員各位
日本社会福祉教育学会
会長 志水 幸
2023年度臨時総会書面議決の結果について
時下、皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、先般開催いたしました書面による臨時総会(5月24日回答締切)につきまして、会員の皆様におかれましては書面での議決にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
皆様からのアンケートフォームによる賛否回答の結果、下記の議案第1号から議案第2号までの2件は異議なしとして議決されましたことをご報告いたします。
また、役員選出規程につきまして下記のご意見をいただきました。
————-
役員選出規程第3条3では、「総会の議を経て、会長が指名する」とあるが、「議」とは議決されることであり、その後で会長が指名するのは順序がおかしい。この場合、「総会の議を経て、会長が任命する(または、委嘱する)」が正しいと思います。機会があれば、改正をご検討ください。
————-
ご指摘いただきました点については、今後検討して参りたいと存じます。ご意見いただき誠にありがとうございました。
『日本社会福祉教育学会誌』第28号(2023年9月発行予定)への投稿締切を「2023年4月末日」まで延長することになりました。
編集規程、執筆要領を熟読のうえ、添付の「投稿にあたってのチェックリスト」とあわせて、下記アドレス宛にご投稿ください。
原稿投稿先:editor.jsswe@gmail.com(日本社会福祉教育学会誌編集委員会宛)
なお、査読・修正作業はメールにて進めさせていただきます。
みなさまの投稿を心よりお待ちしております。
社会福祉士養成における改正が行われ、2021年度より「ソーシャルワーク専門職としての社会福祉士養成の明確化と強化」を謳った第三次の養成カリキュラムがスタートしました。多くの養成校において、異なる2箇所の実習先での240時間実習を始めとする新たな養成教育が本格化しているところです。本学会第19回大会では、この新しいカリキュラムに取り組むにあたっての基本的な考え方を明確にし、演習・実習の実施方法についてのワークショップ、また新カリキュラムにおける様々な取り組みに関するシンポジウムを通して、参加者の皆様と様々な課題を共有し今後の社会福祉士・精神保健福祉士養成教育についてのあり方を俯瞰することができればと考えています。
2023年8月26日(土)、27日(日)
関西学院大学上ヶ原キャンパスG号館
(〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
日本社会福祉教育学会
13:00~13:15 | 開会式 |
13:15〜14:15 | 基調講演 テーマ:「福祉士養成新カリキュラムの特徴とソーシャルワーク教育の課題-研究、教育、実践の連動と循環による専門職養成を考える-」 講師:空閑浩人氏(同志社大学) |
14:30〜17:30 | 開催校企画ワークショップ テーマ:「新カリキュラム対応演習・実習指導プログラム開発ワークショップ(仮題)」 コーディネーター:川島惠美氏(関西学院大学) ファシリテーター:高杉公人氏(新見公立大学) サンプルプログラム提供:平尾昌也氏(関西学院大学) 目的:新カリキュラムに対応した、演習クラスまた実習指導クラスで、どのようなプログラムを展開することが可能か、参加者のアイディアを持ち寄って演習プログラムを開発することを目的とする。 進め方: 14:30〜14:40 ワークショップのねらい、進め方の説明 14:40〜15:00 参加者同士のアイスブレイク 15:00〜15:30 関西学院大学で実施しているプログラムの紹介、参加者が実施しているプログラムも必要に応じて紹介 15:30 〜16:30 グループワーク:新カリで重要視されている「地域における多様なニーズの実態を学ぶ」「ソーシャルワーク機能を学ぶ」「グローバル定義を理解する」等のテーマに基づいて、90分で実施可能な演習プログラムを考える。 16:30〜17:30 グループワークの分かち合いとふりかえり |
17:45〜19:30 | 情報交換会 会場:関西学院大学上ヶ原キャンパスG号館(予定) |
10:00~12:00 | 学会企画シンポジウム テーマ:「新カリキュラムでの社会福祉士養成教育の取組」(仮題) シンポジスト: 宮本雅央氏(北海道医療大学) ※ 社会福祉士と精神保健福祉士の共通科目が増えたことに関する取組について 添田正揮氏(日本福祉大学) ※ 240時間実習の実習・演習教育の円環(実習指導と実習、演習など)に関する取組について 中村美智代氏(龍谷大学短期大学部) ※ 240時間実習を実施した経験について コーディネーター:保正友子氏(日本福祉大学) |
12:00~12:45 | 総会 |
12:45~13:30 | 休憩 |
13:30~ | 自由研究報告 |
全日参加:会員・非会員 8,000円 学生・大学院生 4,000円
1日参加:会員・非会員 4,000円 学生・大学院生 2,000円
情報交換会:3,000円
大会の参加申込と自由研究報告発表申込は,下記リンク先学術集会JPで受け付けます。
第19回日本社会福祉教育学会|学術集会JP
https://gakujutsushukai.jp/jsswe2023
上記リンク先から,参加申込とオンライン決済が可能です。
自由研究報告発表申込の期限は6/30です。
拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
標記の件につきまして、本学会課題研究グループから標記調査協力の依頼があり、既にご協力下さった皆様にはお礼申し上げます。
この度研究グループより、年度末の本務ご多用の時期を鑑み、調査期間を2月20日まで延期したいとの要請がありました。
ご多忙中、誠に恐縮ではございますが、下記二つのアンケート調査へのご協力について再度お願い申し上げます。
敬具
拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
標記の件につきまして、本学会課題研究グループより協力依頼がありました。ご多忙の折、誠に恐縮ではございますが、下記二つのアンケート調査へのご協力をお願い申し上げます。
敬具
本課題研究では、ソーシャルワーク演習の実施について対面とオンラインの違いを明らかにし、今後の教育のあり方を検討するうえでの資料とすることを目的とした調査を実施することとなりました。調査結果は、2023年3月21日(火・祝)に実施する春季研究集会で報告するほか、論文等により皆様にご報告していきます。
ここでのオンラインとは、Moodle等のe-Learningシステムを用いた非同期型オンライン授業、TeamsやZoomを用いた同期型オンライン授業、パワーポイントを含むオンデマンド配信等を指します。すなわち、対面の集合型ではなく学生と教員が離れた場所からオンラインツールを使用して行う授業になります。
お忙しいなかとは存じますが、ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。
調査期間:2023年1月18日~2月7日→2月20日まで(延長しました)
次に該当する方に、調査へのご協力をお願いできればと考えています。ソーシャルワーク演習について、コロナ禍以前には対面で、2021年度にはオンラインで実施した経験がある方です。学生の体調面等で一時的にオンラインZoom等)を利用した場合には、対面の実施とみなします。なお、通信教育課程の方は、面接授業(スクーリング)のことを意味します。
また、ソーシャルワーク演習とは、新カリキュラムでいえば共通科目の演習かそれに類する内容の演習を指しています。内容の部分的な実施でもかまいません。
調査にお答えいただく際には、該当する回答肢を選ぶか、必要に応じて書き込んでください。お答えいただいた内容は外部に公表することはなく、プライバシー保護に努めます。なお、本調査の実施に際して、東大阪大学での倫理審査委員会での承認を得ています。
調査は終了しました。ご協力いただきありがとうございました。
ご不明な点がありましたら、保正友子(日本福祉大学)までお問合せください。
hosho@n-fukushi.ac.jp
本調査は日本社会福祉教育学会の課題研究「ICTを活用した社会福祉教育のあり方に関する総合的研究」の一環として、実施するものです。社会福祉士養成のための「相談援助実習」におけるICT活用について所属校の状況やご自身のお考え等を、お答えくださると幸いです。
本結果について、学会発表や論文投稿以外の目的には使用致しません。
研究目的:2020年度以降、新型コロナ感染拡大のもと、社会福祉士養成のための実習科目が、通常の対面実施から代替実習プログラム等に変更され、遠隔会議システムなど様々なICT(情報通信技術)が活用された経緯があります。本研究では、実習教育におけるICT活用の実態について調査・分析し、今後の実習教育におけるICT活用の可能性と課題を探ることを目的とします。
調査対象:社会福祉士の養成校・養成施設において実習教育に携わる教員
実施方法:Googleフォームで行います。それぞれの質問項目をよくお読みの上、回答してください。自由記述欄もできるだけご回答をお願いします。回答が終了次第、最後の項目にある送信ボタンを押してください。
所要時間:質問項目数は全部で24項目、所用時間は 15 分程度です。
回答は、お1人1 回までです。ご協力の程よろしくお願い致します。
倫理的配慮:北星学園大学研究倫理委員会の審査で承認済み(22-研倫第62号)です。
以上をお読みいただき、調査にご協力いただける場合は下記のURL、または QR コードから質問フォームにお進みください。また学会のHPからも入力可能です。
調査は終了しました。ご協力いただきありがとうございました。
本調査へのご質問やご意見などがある場合は、下記までご連絡ください。
研究代表者:北星学園大学社会福祉学部 池田 雅子
E-mail:ikeda@hokusei.ac.jp
2022年11月30日 発行
2023年3月21日(火)13時~15時30分(オンライン開催)
第13回春季研究集会では、昨年度(2021年6月)開催された日本社会福祉教育学会・第17回大会における学会企画シンポジウムを踏まえ、その継続研究として課題研究(研究テーマ「ICT を活用した社会福祉教育のあり方に関する総合的研究」)について報告します。
ポストコロナ期を迎えた大学等の高等教育機関では、コロナ禍前の状態にただ戻るので はなく、この間の経験を踏まえ、オンライン等の新しい手段をうまく活用し、コロナ前よりも教育・研究の質を上げる準備を始めているものと思われます。したがって本学会としても、ICT を活用した社会福祉教育の新たな動きについて、学会としての情報収集をもとに提言をまとめていきたいと考えています。それによって、第 17 回大会の連続線上において学会活動の活性化をはかるとともに、併せて、学会の社会的責務の一端を担うことができると思われます(課題研究の趣旨より抜粋)。
その後、共同研究を行うメンバーを公募し、現在、演習(教育)を対象とするグループと、実習教育を対象とするグループに分かれ研究活動を展開しています。今回はその中間報告を行います。
2023年3月16日(木)まで(延長しました)
2022年7月15日 発行
2019年6月に厚生労働省より「社会福祉士・精神保健福祉士養成課程における教育内容等の見直しについて」が発表され、社会福祉士・精神保健福祉士養成を目指した新カリキュラムがスタートした。新カリキュラムでは、「地域共生社会」の実現に資するソーシャルワーカー養成を目指した科目が新設され、ソーシャルワーカーが「地域づくりに向けた支援」を行う実践力を身に着ける必要がある。
第18回大会では、社会福祉教育が「地域づくりに向けた支援」を取り入れる方法として、地元に学び、地元と活動する「地元学」に着目した。「地元学」のエッセンスを社会福祉教育に取り入れ、「地域づくりに向けた支援」で力を発揮できる社会福祉士や精神保健福祉士の養成をどう行うのかを議論して問い直す。
2022年8月20日(土)~8月21日(日)
両日ともオンラインでの開催になります。
12:00~13:00 | 受付 |
13:00~13:15 | 開会式 |
13:15~14:15 | 基調講演:「“人と地域を創る”課題先進地新見での社会福祉教育」 講師:公立大学法人新見公立大学 学長 公文 裕巳 |
14:15~16:15 | 開催校企画シンポジウム 「社会福祉教育は地域づくりに向けた支援にどう向き合うのか~地域の様々なアクターとの共創による社会福祉教育実践」 シンポジスト 渡辺 裕一(武蔵野大学) 山本 浩史(公立大学法人新見公立大学) 岡 勇樹 (NPO法人Ubdobe) 五嶋 仁(社会福祉法人大樹会) コーディネーター 高杉 公人(公立大学法人新見公立大学 教授) |
10:00~12:00 | 学会企画シンポジウム 日本ソーシャルワーク教育学校連盟中国四国ブロック共催 「地域共生社会の実現に資するソーシャルワーカーを育成する実習のあり方~メゾ・マクロレベルのソーシャルワーク実践を実習プログラムにどう盛り込むのか~」 シンポジスト 西川 ハンナ(創価大学) 中尾 竜二(川崎医療福祉大学) 白石 順也(今治市社会福祉協議会) 丸山 秀幸(社会医療法人ペガサス 馬場記念病院) コーディネーター 中谷 陽明(桜美林大学) |
12:20~13:00 | 日本社会福祉教育学会総会 |
13:00~15:00 | 自由研究報告 |
15:00~15:15 | 閉会式 |
会員 | 2,000円 |
非会員 | 3,000円 |
大学院生・学生 | 1,000円 |
※支払い方法は銀行振り込み,またはオンライン決済を準備中です。
準備ができましたら,参加申込とともにホームページにてお知らせいたします。
※参加費を振込等でお支払いされる場合は,事前登録後に事務局までご連絡ください。
振込等に際しては事前登録で発行される受付番号が必要です。
事前登録をお済ませの上,申込完了の確認メール記載の受付番号を添えてご連絡ください。
事前参加申込期間:7/29(金)12:00まで
オンライン開催のため,当日参加はできません。
必ず事前参加登録をお済ませくださいますようお願いいたします。
学術集会JP(下記リンク)よりお申込みください。
演題登録期間:7/1(金)まで
学術集会JP(下記リンク)よりお申込みください。
下記リンク先から,事前参加登録と自由研究発表演題申込、参加費のインターネット決済ができます。参加費のインターネット決済は、6/17からご利用可能です。
学術集会JP 第18回日本社会福祉教育学会
日本社会福祉系学会連合より、日本ソーシャルワーク教育学校連盟で行っている「ウクライナの人道支援団体を支援する募金のお願い」について、周知の依頼がありました。
国際ソーシャルワーク教育学校連盟との連携のもとで、ソ教連が窓口を設け、ウクライナのキエフ国立大学のソーシャルワーク学部の学部長より推薦いただいたウクライナ国内の人道支援団体への寄付を行うという内容になっております。
趣旨や支援金の流れについては、下記をご確認ください。
日本学術会議より公開シンポジウム開催のお知らせが届きました。
・テーマ:孤独・孤立と『つながり』の再生
・開催日:2022年 4月23日(土)13:00~16:15
・開催地:オンライン開催
・対象 :どなたでもご参加いただけます
・申込み:参加費無料・要事前申込
・定員 :800人
・プログラム
13:00 趣旨説明
13:10~13:50 孤独・孤立に関する全国実態調査の結果について
登壇者調整中(内閣官房孤独・孤立対策担当室)
13:50~14:20 個人化の時代の「つながり」:エピソデイック・ボランティア
須田木綿子(日本学術会議連携会員、東洋大学社会学部教授)
14:20~14:50 人と組織をつなぐ:あきたパートナーシップの取組
畠山順子(特定非営利活動法人あきたパートナーシップ理事長)
(休憩)
15:00~15:45 指定討論
格差・分断の視点から
宮本太郎(日本学術会議特任連携会員、中央大学法学部教授)
ジェンダーの視点から
大沢真理(日本学術会議連携会員、東京大学名誉教授)
地域・社会福祉協議会の視点から
野口定久(日本学術会議連携会員、日本福祉大学名誉教授、佐久大学人間福祉学部教授)
15:45~16:15 総合討論
進行 和氣純子(日本学術会議第一部会員、東京都立大学大学院人文科学研究科教授)
▼以下のリンクページ先から4月20日までにお申込みください。
https://forms.gle/zpncNnUyL8ejqHHG8
お問い合わせや詳細につきましては、日本学術会議ホームページをご確認ください。
▼公開シンポジウム「孤独・孤立と『つながり』の再生」(日本学術会議HP)
https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/322-s-0423.html
2022年2月11日(金)に第6回淑徳大学アジア国際社会福祉研究所・国際学術フォーラムが開催されます。
本会も後援団体として,会員の皆様へお知らせいたします。
詳細は,下記リンクよりご確認ください。
開催日:2022年2月11日(金)
時間:午後7時~午後9時
開催方法:オンライン(ZOOM使用)
参加費:無料 日英同時通訳あり
【第6回】淑徳大学アジア国際社会福祉研究所・国際学術フォーラムを開催します
2022年3月5日(土)13:00〜15:30 (オンライン開催)
社会福祉士が国家資格化されて約30年が経過し、この間2回のカリキュラム改変が行われ、2021年度入学生より第3期の新カリキュラムが制定された。そこでは、福祉行政における地域共生施策の推進に合わせて、ソーシャルワーク専門職としての社会福祉士養成の位置付けが強化されている。それに従って、養成各科目における「相談援助」から「ソーシャルワーク」への転換、「講義—演習—実習」の学習循環、マクロ実践の強化等を目指して、2021年度より各養成校において新カリキュラムの導入が行われているところである。
その中でも、これまでの180時間の実習では、「ソーシャルワーク専門職」としての体験が不足しているという考え方から、実習時間が60時間延長されて240時間以上となり、また、実習体験の場を異なる2箇所以上で行うことになった。しかしながら、この240時間の実習を2箇所で行う実施方法については、各養成校の裁量によって異なっており、2箇所実習の時間の割り方、また2種類の実習をどの時期に行うかといったことについては、複数のパターンに渡ることになり、このことは実習を受ける実習施設にとっては混乱を生じさせることにもなりかねない。
そこで、今回の春季研究集会では、2023年度より本格的に240時間実習が開始されるにあたって、実習の実施方法の異なる養成校の考え方、また実習を受ける実習指導担当者の考え方を共有した上で、より効果的な240時間実習のあり方について検討を行う機会としたい。
13:00 | 開会 |
13:05~13:35 | 基調講演 「新・社会福祉士養成カリキュラムの全体像及び240時間実習の概要について」 添田 正揮(日本福祉大学) |
13:35~14:55 | シンポジウム ○シンポジスト: 廣野 俊輔 (同志社大学 養成校①1回生と3回生で実施) 高橋 味央 (関西学院大学 養成校②3回生で40時間と200時間で実施) 藤田 益伸 (神戸医療福祉大学 養成校③:短期の実習を3回生後半、4回生で実施) 津田 克己 (児童家庭支援センターしらゆり・児童養護施設グイン・ホーム 実習指導者) ○コメンテーター: 添田 正揮(日本福祉大学) ○コーディネーター: 川島 惠美(関西学院大学) |
14:55~15:05 | 休憩 |
15:05~15:30 | コメント、質疑、まとめ |
無料
2022年2月23日(水)
※オンライン開催のため,当日参加はできません。必ず事前参加登録をお済ませくださいますようお願いいたします。
https://forms.gle/3YEjcPFhQzRy16im7
※申し込み期間は,2/23(水)までです。
2021年12月3日(金)~2021年12月24日(金)の期間で公募していました学会課題研究「ICT を活用した社会福祉教育のあり方に関する総合的研究」の研究分担者及び研究協力者の選考結果をご報告します。
2022年1月7日 発行
世界の状況を見た時まだまた予断を許さないものの、コロナ感染状況は日本においてやや落ち着いてきたようにも見える。(もちろん将来についてまだまだ余談は許さないが。)振り返れば、筆者の勤める大学でも 2020 年度の春学期は完全に対面授業が中止され、少人数のゼミさえもオンラインを余儀なくされた。さらには大学の敷地内に入構するにも学生証と記名が必要となる時期があった。その後原則対面授業の基本方針が打ち出され可能な限りその実現が目指されているが、現実には前列横列を開けるいわゆるコロナ定員(本来席数の 3 分の 1 )のため、約 1 00 名を超える授業はオンラインにせざるを得ない現実が 2 年目を終えようとしている現在も続いている。そのため大規模授業は軒並みオンライン講義となり、教養系の科目や法経商などの大規模学部への影響は大きい。また対応は大学において様々ではあるが「ソーシャルワーク実習」が実施できずにオンライン対応を行うこととなった例も見られる。
しかし、福祉教育にとって危機的とも言えるこの状況を「空白の2 年間」として総括するわけにはいかないだろう。すでに各所で総括は行われ始めているが(※)、本学会ではさらに一歩進めて「先駆的実践から学 ぶ」段階から、「メンバー一人一人が発信し」学びを集積していく作業へと歩を進めていきたいと思う。
ここでは、自らのオンライン講義体験を語ることで議論のきっかけとしての自己開示としたい。(※※)
従来、半年2 コマ連続 4 単位で実施している科目 本学で言うソーシャルワーク論Ⅰ である。履修者は 100 名前後である。
これをオンディマンドとリアルタイムに分割した。具体的には1 コマをオンディマンド講義(VIMEO を利用 として録画配信し、出席を兼ねたレスポンスシートの提出を 3 日以内に求めた。そして翌週 1 コマ枠をオンライ ンリアルタイム授業 (ZOOM を利用 にあて、録画への学生からのレスポンスに対する応答を 60 分おこなった。その上でブレークアウト機能を用いて 45 人のグループを作り、小山の発言への疑問や各グループで自由に話題を出し話し合い、さらに残された 15 分を全体クラスへのフィードバックの時間に充てた。
対面でも100 名クラスでのグループディスカッションは一部導入していたが、とても毎回は困難であった。また親しい者同士が固まりグループでの学びを深める作業は容易ではなかった。
それが録画の繰り返し視聴を可能にし、しかも異なるメンバーとのグループディスカッションを毎回保証することができたことは講師である筆者にとっては満足度の高いものであった。来年度に本来の対面講義に戻ったとき、どのような形でオンラインで確保できたメリットを維持できるか悩んでいるような状態である。
もちろん画面オフにする者が多く学生の反応がわかりにくい等欠点も多い。また授業後の質問の場といった非構造的な空間の作りにくさもある。
しかしそれでもコロナ期に得た経験・工夫を今後に生かしたいとも思うのである。
※例えば今年度の本学会年次大会のメインテーマは「社会福祉分野におけるICT 活用教育の課題と展望ウィズ/アフターコロナ時代の社会福祉教育を考える-」であった。
※※もちろんこのような整理はすでに各人各所で行われている。ただ今回の体験はおよそ福祉関係者、福祉教育関係者すべてがくぐり抜けている。その意味では過去の大震災などと比べても「経験者から学ぶ」姿勢よりは、自らが「発信者としてコミットしていく」ことが求められるだろう。
本学会で課題研究を進めるにあたり,研究分担者および研究協力者を募集します。
郵送先等の詳細は,公募要項をご確認ください。
2021.課題研究分担者公募要項(PDF)
2021年7月31日発行
2020年度役員選挙において理事となり、さらに副会長に選出されました。結果として、大会・研究集会など学会イベントを担当する第 2 委員会の委員長を努めることになりました。2021 年の学会イベントである第 11 回研究集会と第 17 回大会を終えましたので、その成果と課題について振り返ってみたいと思います。
第11 回研究集会は、コロナ禍における社会福祉教育の現状と今後の課題-多様化する授業内容と方法に関する事例報告を中心に-というテーマで、 3 月 13 日(土)の午後、オンラインで開催しました。
コロナ禍における社会福祉教育は、それぞれの地域の感染状況(地域性)と、養成校の規模とカリキュラムによって、多様な授業形態と内容が展開されています。そこでそれぞれの地域において、どのような取り組みがなされているのかを把握し、今後の課題となる授業のあり方について検討しました。
日本社会福祉教育学会第1 7 回大会 は、「社会福祉分野における ICT 活用教育の課題と展望-ウィズ/アフターコロナ時代の社会福祉教育を考える-」というテーマで、 6 月 19 日・ 20日にオンラインで開催しました。そのテーマの趣旨は、コロナ禍の中で、全国の社会福祉教育現場が遭遇した ICT 活用教育のあり方について検討するとともに、その経験を今後の ICT 活用教育にどのように生かすか、またその課題について検討することが目的でした。
このふたつの企画そのものは悪くなかったと思うのですが、残念ながら、参加者は少なかったです。 3 月の研究集会は 10 数名、 6 月の 17 回大会は 30 名前後だったと記憶しています。周知方法にも問題があったかもしれません。それよりも参加者が少ないことの背景には、学会イベントに対する学会員の関心のなさがあるように思います。
社会福祉教育に関する研究課題と切り口は多様です。第17 回大会では、学会としてオンライン授業における教育方法や教材について継続研究と行おうという提案がありました。この学会には、このような提案が学会としての共同研究となり、そこに学会員が参加する。その研究成果を研究集会や大会で報告するというシステムが必要なのだと思います。
また2022 年度の第 18 回大会は、すでに中国・四国地域での開催が決まっています。そして2023 年度の第 19 回大会は、関西での開催を予定しております。企画内容の充実は勿論ですが、広く周知していきたいと思います。ですから、会員の皆さまもどうぞ今後の取 り組みと企画に関心をもっていただき、多くの方が参加してくださることを期待しています。